1月29日、沖縄県東村高江のヘリパッド建設に反対する座り込み行動に参加した。
高江は人口約150名で中学生以下が人口の約2割を占める子供の多い集落で、美しい山と川に囲まれ子供達ものびのびと育っている。しかしこの緑豊かな高江と総面積7,800ヘクタールの米軍北部訓練場(ジャングル戦闘訓練センター)は隣合わせにある。北部訓練場には22カ所のヘリパッドがあり高江区民は爆音と墜落の危険に常にさらされている。そこへ一部返還を条件に新たに高江集落をぐるりと取り囲むように6カ所のオスプレイのヘリパッド(直径75mの離着陸帯)の建設が予定されている。一番近い民家からはわずか400mしか離れていない。
二人で朝食を済ませ、現地の道路脇のN4–Bゲート前のテントに午前8時30分ごろ到着。現在、「ヘリパッドいらない住民の会」と、沖縄県平和委員会も構成員となっている「統一連」が一緒に座り込む場所を決めて行動している。
簡単に現状を聞いた後、車で約4㎞先のN1ゲートに向かった。ゲートには警備の米兵と日本人が数名いた。3人がゲートの入口の右側に座っていて、1人の少女はギターで沖縄民謡のあの独特の声で童神(わらびがみ)を唄っていた。歌い始めると警備員もゲートに近寄ってきて聞き惚れていた。
高江のたたかいは、すでに5年半が経過。沖縄防衛局はN4に最も近い所にゲートをつくり、そこから機器や資材や搬入させるための道路建設の砂利を搬入したが未完成で放置したまま。何とか完成させようと必死だが、仲間達は、ゲート周辺に網を張ったり、車で進入しそうな所にはワゴン車を置いて抵抗したり、トランシーバーで連絡を取り合ったりして動きを監視するなどの運動を行っている。
沖縄防衛局は座り込みの住民を訴える裁判を起こたり、ヘリコプターを低空で飛ばしてテントをもぎ飛ばす嫌がらせなどあらゆることを今までやってきた。これに対し高江や支援の人達は非暴力で運動を展開している。
29日は午後0時になっても建設業者が来ないので、午後2時に解散。昨日も工事はなく、「この長雨で建設中のN4の斜面が崩れ、このことが沖縄の地方紙に掲載されたことが関係しているのでは」と現地の人が話していた。2月中に目途をたてないと3月からヤンバルクイナやノグチゲラ等の繁殖期に入って工事ができなくなるので防衛局は焦っている。
解散後、仲間達が営業している軽食喫茶の屋上で沖縄そばと冷たいぜんざいを食べた。そこは、高江が一望できる素晴らしい所だったがオスプレイが変換モード(?)で二機飛んでいるのを目撃した。
(2013年1月31日)