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危険なオスプレイ学習会

 10月6日、佐世保市平和委員会は「2012年日本平和大会in東京 学習パンフレット」を使って学習会を開催しました。

 10月1日、米軍は沖縄の普天間基地にオスプレイを強行配備しました。沖縄県民の総意を全く無視した、最初からオスプレイ配備ありきの米軍のスケジュールに沿った蛮行・愚行と言わざるを得ません。この間、沖縄へのオスプレイ配備をめぐり「日米安保条約」の是非にまで議論が沸騰しています。

 こうした、激動する情勢のもとで開催される「2012年 日本平和大会in東京」の意義と、問題の根っこにある「安保条約」をめぐる日本の情勢を一緒に学習しました。

 講師をお願いした山下千秋(日本平和委員会全国理事)さんは、自作のパワーポイントを駆使され、1992年の強襲揚陸艦ベローウッド配備以後、この間の佐世保基地の変貌や増強の意味、沖縄・岩国との密接な関係について強調されました。

 特に、この春、佐世保配備となった「強襲揚陸艦ボノム・リシャール」は、配備前にわざわざオスプレイ12機を搭載できるように、甲板の拡張、格納庫などの設置、九ヶ所の離発着スポットを設置するなど、約120億円もの改造工事を行っています。オスプレイの母艦となるものであり、オスプレイの沖縄配備と一体のものであると指摘されました。

 したがって、「訓練飛行コースに入っていないから佐世保は無関係」(佐世保市長)や「日米両政府が安全宣言を出した。国防に役立つ」(民主党佐世保市議)などとして、佐世保平和委員会が提出した「オスプレイの日本配備の中止を求める意見書採択の請願」を不採択とした佐世保市議会の対応は誤りであり、地元マスコミも「ひとごとであってよいのか」と疑問を呈するなど、少しずつですが世論が変わりつつあること。一方で、そうした声はまだまだ少数でありこれからも基地の街、佐世保における平和活動が重要であると締めくくられました。

 また、9・9沖縄県民集会に連帯する「オスプレイ配備反対」佐世保集会でも発言された東浜町の漁師・浜本さんが議員の先輩として、「請願」に反対した民主党の市議に対して、「『何をもって安全だと云うのか?国防に役立つと云うのか?』と質問したがまともに回答は得られなかった。米軍や日米両政府の云う事をうのみにしているだけで、市民の生命を守る立場にたっていない」と批判されました。

 これからも、オスプレイ配備反対・低空飛行訓練をやらせるな!のたたかいを全国の仲間と一緒に取り組む決意をあらたにした学習会になりました。

(2012年10月7日)