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原発廃炉こそ安全を守る確かな道

佐賀市で「さよなら原発集会」

 5月27日、佐賀市「どんどんどんの森公園」で「さよなら原発!佐賀集会」が開かれ、九州全県から2000人を超える人たちが集いました。急な案内でしたが、原発ゼロ連絡会はマイクロバス1台を仕立て、マイカーなどの参加者を含めて26名余が参加しました。

 集会では九電本社前で座り込みを続ける青柳行信さんが「もう原発はいらないという私たちの声が原発を止めていることに確信し、絶対に再稼働を許さず廃炉に追い込もう」と訴えました。

 福島県からの避難してきた3人の女性がスピーチ。「ママは原発いりません代表のあやもさんは「息子が下痢と鼻血に苦しみ避難した。体調に変化があると被ばくを疑ってしまう。一刻も早く廃炉にしましょう」と訴えました。僧侶の鈴木倶會さんは「さよなら原発こそが人の尊厳を守る大切な一歩です」。「避難者ネットワーク九州」の うのさえこさんは「目を凝らしましょう。放射能を心配することのない未来の世界を」と自作の詩を朗読しました。

 労災認定を求める裁判を起こした元原発作業員の梅田隆亮さんが訴え。ドイツでは現場の技術者と原発労働者が対等の関係にあり、日本の原発労働者が下請けであることにドイツのマスコミが驚いていたと、日本の異常さを指摘しました。また原発をかかえる玄海と川内で運動を続けている代表からも訴えがありました。

 長崎からの参加者は平和委員会の作成した傘のデコレーションやパネル・ゼッケンなどを持って「ゲンパツ イラナイ」「カネよりイノチ」などとコールしながら佐賀県庁まで元気にパレードをしました。
 往きのバスの中では平和委員会の冨塚明さんを講師にミニ学習会。5月5日で全国の原発が止まったが安心してはダメ。核燃料は再稼働しなくても数十年間、強制冷却しなければならず、もう電気をつくらないのにずっと電気を使い続けることにみんなびっくり。

 参加者からは「福島の人たちの話に涙が止まらなかった。何かしなくては」「自分たちの世代で処理できないものをつくってしまったんだと実感した」「原発ゼロをめざす決意に圧倒された」「若い人が多く元気が出た。ノリがいいコールは長崎でも使いたい」などの感想が出されました。

(2012年5月28日)