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憲法を力に、橋下・維新の会の野望を阻止しよう

憲法改悪阻止県共同センターが総会

 4月7日、憲法改悪阻止長崎県共同センターの総会が開かれ約60人が参加しました。県労連議長の塩塚二朗さんがあいさつ、野田政権は国民の声を無視して一気に消費税やTPP、原発再稼働など、いのちと暮らしを脅かす悪政を進めようとしている。憲法を生かした、国民のための社会を考え行動しようと呼びかけました。

 大阪憲法会議事務局長の筆安勝さんが講演、橋下・大阪維新の会の独裁政治を告発し、それに対する大阪府民のたたかいを紹介しました。

●異常な「アンケート調査」
 圧勝するはずの大阪市長選挙で平松陣営が52万票も得たことに衝撃を受けた橋本市長らは、その民意をつぶす一歩として職員に対して組合活動に関する「アンケート調査」を実施。業務命令で行なった思想調査は、自白の強要や密告の奨励といった不当労働行為で、労働委員会も即決で中止を求める勧告を出した程。世論の力の前に、アンケート資料は「廃棄」となったが橋下市長らは反省せず居直っている。

●「君が代」斉唱の強制
 卒業式で橋下市長と懇意の校長が職員が「君が代」を歌っているか口元調査をして報告するという事件が起きた。卒業式や入学式が職員を監視する場となっている。府の「君が代条例」は府民の愛国心を育てるというもので、参列した府民にも斉唱を強制されかねない。

●独裁政治だという根拠
 (1)「決定できる民主主義」:多数を尊重するのが民主主義、選挙で勝った方がすべてを決める、と豪語。(2)議会と民主政治を否定:「君が代条例」を短時間で可決。そもそも議論する必要がない。対立した議会で議論しても決まるはずがない、数がすべてと主張。(3)「側近政治」:法的根拠なしに府市統合本部をつくり、市長の施策を実現するため48人もの特別顧問・参与を外部から登用した。

●それでも大阪で70%の支持率
 橋下人気はマスコミがつくりだした虚構ではある。しかしネット重視の手法を反映して若年層の支持も高い。政治的なポジションを維持したい公明、自民、民主などのすり寄りが拍車をかけ、二大政党政治への閉塞感から世論調査で6割が維新の会の国会進出を期待している。

●たたかいはこれから
 大阪では憲法の旗を高く掲げて、一歩たりとも譲らない運動を進めてきた。しかし市民の反応は厳しい。手間と時間はかかるが、対話を重視しながら橋下市政・維新の会の実態を明らかにしている。憲法を力にして府民の願い思いを引き出し、立場の違いを超えて手を結ぶ共同の輪を広げていきたい。「維新八策」は小泉構造「改革」を再起動させ、憲法改悪に突き進む路線。国政進出の野望を全国の力で阻止しよう。

(2012年4月8日)