1月22日、今年で9回目となる米沖縄海兵隊の大分県日出生台での砲撃演習(2月10日〜22日)に抗議する集会が九重町の玖珠川河川敷で開かれ、九州各地から約300人が参加しました。
地元からは農業を営む衛藤洋次さんが連帯のあいさつ。「最近、地域では米軍の話が出なくなり、少しずつ演習に対する意識が薄れていくのを感じている。でもこの集会に出ると元気が出る。日出生台はとてもステキなところ。年寄りたちが元気で、子どもたちはニコニコしている。この地域を守り通していきたい」と決意を述べました。
またローカルネット大分・日出生台の浦田龍次さんは「原発事故で放射能の拡散を予測するSPEEDIの情報が当初は国民には公表しなかったが米軍にはすぐに伝えられたという。まさに主権在米。監視行動で演習内容が年々拡大するのを見ているとそれを実感する。この実態を多くの人々に知らせて、沖縄とも連帯して米軍基地をなくしていこう」と訴えました。
集会では衆議院議員の赤嶺政賢さんが情勢報告。昨年末に沖縄防衛局が「辺野古新基地」の環境影響評価書を朝の4時に県庁守衛室にこっそり持ち込むという暴挙を行ったことを紹介し、背景にはアフガン・イラク戦争の戦費で疲弊した米国で、グアムの海兵隊基地建設が危うくなっている現実がある。そしてオバマ政権は議会を説得させ、自らの再選のため、野田首相に事態の打破を要求したと指摘しました。
赤嶺さんは、「私たちのたたかいでは何も動いていないように見えるが、確実に日米安保体制を動かし始めていることに確信を持ち、基地撤去のたたかいを進めよう」と呼びかけました。
九州各県からも、それぞれの地元で進む「米軍再編」の報告が相次ぎました。
(2012年1月23日)