強襲揚陸艦ボノム・リシャール 米海軍HPより
8月19日、米海軍は佐世保配備のワスプ級強襲揚陸艦エセックスを、サンディエゴ配備の同型艦ボノム・リシャールと交代することを発表しました。この交代は最も能力のある資産で海外の展開部隊を強化するという米海軍の長期計画にしたがって行われるものです。ボノム・リシャールはエセックスよりも6年後に就役した強襲揚陸艦で、今年、近代化修理とメンテナンス改良が施され、同型艦で最も能力の高い艦になるといいます。
ボノム・リシャールは12年春に配備予定で、普天間飛行場へのオスプレイ配備と軌を一にしています。実際、ボノム・リシャールはこの7月、シアトルに寄港中、初めて垂直離着陸機オスプレイの着艦訓練を行っています。
一方、エセックスはジャーマンタウンとともに6月23日に米豪合同訓練「タリスマン・セーバー2011」のため佐世保を出発しました。28日には沖縄で海兵隊を搭載してオーストラリアへ向かいましたが、急きょ、エセックスだけ7月7日に佐世保に戻ってきました。「メンテナンスの問題」と報じられています。このまま演習に出ることなく交代になることが濃厚です。これまでと同様、乗組員はそのままでボノム・リシャールとは船体のみの交代となります。
ボノム・リシャールに着陸するオスプレイ 米海軍HPより
(2011年8月21日)