5月3日の憲法記念日。雨模様の中、ながさき9条フェスタが開催され、約250名が参加しました。
うたごえの仲間たちの音楽が会場に響く中、開会。主催者を代表して9条フェスタ実行委員長の朝長万左男さん(県9条の会共同代表、長崎原爆病院院長)があいさつ。米同時多発テロの首謀者とされるビンラディン容疑者が米軍に殺害されたことにふれ、「武力で他を圧して平和を築くことは難しい。9条を守り通していく運動を静かに続けていこう」と述べました。
集会では、「憲法審査会」をめぐる民主党・自民党の動きを批判し、9条の「改正」ではなく、9条を実現するための具体的な政策を求めるアピールを採択しました。
「憲法審査会」は改憲原案の発案や調査権限を持つ機関で、自公政権時に衆議院で規程が強行策定されました。当時、野党だった民主党はこれに反対しましたが、今回、参議院憲法審査会の規程案を5月2日に国会に正式に提出し、議決を狙っています。
また憲法制定議員同盟の大会で顧問に復帰した鳩山前首相は、国難(震災)のあった今年を「憲法改正の大きなきっかけの年にする」と述べています。
集会後、“ピース9ウォーク”が行われました。参加者は「憲法9条を守り、世界に広げよう」と書いた実行委員会の横断幕や各地9条の会の幟などを掲げて、観光通り→築町→元船町を経て長崎駅前まで1時間かけて、歌声やハンドマイクで「9条を守ろう」のアピールを響かせながら行進しました。
(2011年5月4日)