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空母の「臨時母港」化を許すな!

中5日でジョージ・ワシントン再寄港

 4月12日、わずか中5日で米原子力空母ジョージ・ワシントンが佐世保に再寄港しました。同艦は現在、定期のメンテナンス中で、3月21日に母港である横須賀を離れました。福島第一原発の放射能漏れ事故の影響で「艦上で放射性物質の残留が検出されると、同艦の放射能漏れの兆候と疑われ、確認や除去作業が必要となる」ため、横須賀を脱出し、洋上で作業を続けています。

 5日前の寄港は洋上メンテナンスに伴う「人員の交代や部品調達」が目的で慌ただしく出港していきました。今回はそれに加えて「休養」があげられていて乗員千数百人が上陸するといいます。つまり洋上メンテナンスはまだ続くと見られ、福島原発からの放射能漏れが終息しない限り、横須賀への帰港はありえず、当分の間、佐世保を修理支援の臨時母港とする危険性があります。

 3月11日以降、原潜は佐世保には2隻寄港しましたが、横須賀には1隻も寄港していません。

 一方、米軍の「トモダチ作戦」の任務を終えた原子力空母ロナルド・レーガンが4月19日に佐世保に寄港することが明らかとなりました。5日、12日、19日と立て続けの入港はまさに異常事態です。原発事故を口実に、「トモダチ作戦」をテコに、なし崩し的に原子力空母の準母港とされてしまうという懸念が高まっています。

 報道では米海軍横須賀基地の司令部機能の一部移転も検討されているといいます。3月25日には横須賀基地で修理中のミサイル駆逐艦ラッセンが佐世保に寄港し、修理を継続していると見られます。微量放射能の影響など無関係の艦船です。


立神係船池に接岸中のミサイル駆逐艦ラッセン(3月26日)

(2011年4月13日)