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エセックス、新岸壁で運用開始

 12月14日午後、過去最大規模となる日米統合演習(Keen Sword 2011: 鋭い剣)に参加していた強襲揚陸艦エセックスが佐世保基地に帰港、埋め立てられて建造された新岸壁に初めて接岸しました。

 長さ520メートルの新岸壁はエセックス2隻が優に接岸できます。5・8ヘクタールの埋立地には消火ポンプ室、電気室など計10棟の建物の他に、水道、下水、照明、冷暖房置、通風、消火、通信など必要な付帯施設がつけられ、ひじょうに使い勝手のよい岸壁となっています。

 しかし、本来、新岸壁と引き換えに日本に返還されるはずの立神岸壁の3・4・5岸壁約0・46ヘクタール(長さ計505メートル)については正式な返還要請さえ行われておらず、返還条件の合意などもまだ先の話といいます。それまでSSKは年間5000万円の岸壁使用料を米軍に支払い続けることになります。

 12月19日、接岸したエセックスの前で日米安保条約改定50周年記念も兼ねた、新岸壁使用開始の式典が行われました。前々日に閣議決定された新防衛計画の大綱の方向性を示すように、エセックスと海自イージス艦こんごう、が横並びしました。それを裏付けるように米海軍佐世保基地のマーティン司令官は「日米の新鋭艦が並んでいることが、優れた協力関係を表している」と述べました。

(2010年12月20日)