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新型護衛艦「あきづき」が進水

 10月13日、三菱長崎造船所で建造中だった新型護衛艦の命名・進水式が行なわれました。「たかなみ」型に次ぐ汎用護衛艦の1番艦は「115 あきづき」と命名されました。長崎造船所が手がけた29番目の艦艇です。

 「あきづき」は50年前に同じ長崎造船所で竣工した護衛艦と同じ艦名。しかもネームシップ。さらに旧日本海軍の「秋月型駆逐艦」と同じ名前(7隻中、5隻を長崎造船所で建造)。

 マストは「あたご」型イージス護衛艦と同様なステルス設計。「ミサイル防衛」に従事するイージス護衛艦の「防衛」と補完の役割を念頭に設計され、第5〜第8護衛隊に各1隻ずつ配備されるといいます。三菱長崎造船所で3隻を建造し、最後の4番艦は三井造船で建造することが決まっています。

 今後、艤装工事に入り、最新の多機能レーダーを中心とした対空戦闘システム(00式射撃式装置:FCS3)を装備するといいます。さらに水上攻撃力も強化され、主砲はイージス護衛艦「あたご」型のものと同じ62口径5インチ砲を搭載。また発展型シー・スパロー短SAM(対空ミサイル)とアスロックを一つのシステムにまとめたMk41垂直発射装置(VLS/VLA)を前部に装備。

 今年8月末に防衛省が出した11年度の概算要求には護衛艦建造の要求はありませんが、4隻の老朽護衛艦の延命に95億円、次世代護衛艦のシステム研究に50億円を要求しています。

【関連資料】
三菱長崎造船所で建造された艦艇

(2010年10月13日)