建設中の米軍家族住宅:高層68戸、低層3棟20戸
世界主要国では財政難の中で軍事費削減に踏み出そうとしています。しかし、日本では「防衛費」には手をつけようとはしません。11年度概算要求で防衛省は、「削れるものなら削ってみろ」と言わんばかりに、「特別枠」に「思いやり予算」を組み込んできました。日米地位協定上も負担義務のない「思いやり予算」は、真っ先に「仕分け」の対象となるべきものです。
日本政府が米国の圧力に屈して在日米軍基地の施設建設に国民の税金の投入を始めてから32年になります。この間、佐世保基地に注ぎ込まれた施設整備は1564億円を超えたことが分かりました。
防衛省が笠井亮衆議院議員(日本共産党)の求めに提出したもの。この間の整備総数は1万2900件で、総金額は2兆1714億円にものぼります。この中で一番金額の多い項目は家族住宅の建設で5510億円、戸数は1万1383戸。
佐世保基地については以下のとおり。各施設毎の詳細はここをクリック
この5年間、全国の米軍住宅建設に予算措置がとられたのはちょうど100戸分。うち88戸が現在建設中の佐世保基地のドラゴンハイツ地区です(写真)。この地区にあった米軍住宅は、明治末期から大正末期に建設されたものが提供されていました。老朽化に伴い全面取り壊しとなり、高層68戸・低層3棟20戸の計88 戸が建てられます。完成は2011 年6 月末。
(2010年9月21日)