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米軍の民間空港利用数が過去最低に

長崎空港の全国のトップは変わらず

 09年の米軍の民間空港利用数が明らかとなりました。ながさき平和委員会が国土交通省から入手したもの。

 米軍の使用した民間空港は17空港で過去最低となりました。その着陸回数は計349回で、これも過去最低を更新しました。長崎空港の全国トップは変わらず、福岡、奄美とつづく状況に変化はありません。

空港別米軍機着陸回数(2009年)
長崎  111 名古屋 18 高松  5 鹿児島  3 稚内 1
福岡 74 仙台 15 東京 4 釧路 2
奄美 66 熊本 13 新潟 3 旭川 2
新千歳 20 八尾 7 大阪 3 関西 1

 米軍の民間空港使用は01年までは1000回〜700回ほどの間を推移していましたが02年から05年にかけて半減しました。その後も減少傾向が続いています。全国最多の長崎空港の利用についても同じような傾向がみられます。2番目に多い福岡空港は97年をピークにゆっくりと減少しています。長崎と福岡で全体のほぼ半数を占め、依然として佐世保基地の補完空港となっています。一方、米軍ヘリコプターの給油拠点となっている奄美は年によって大きく変動はあるものの、減少数はそれほど大きくなく、全体に占める割合が上がっているようにみえます。

 減少の要因はいくつかあるようで、1つは「患者輸送」の名目で横田空軍基地を中心に定期運航をしていたC−9Aナイチンゲールの退役があげられます。
 また西日本新聞は「自衛隊と米軍が相互に食料や燃料などを提供できる物品役務相互提供協定(ACSA)に基づく自衛隊基地の利用の増加、世界で活動する米軍機の中で(滑走路の不要な)ヘリコプターを使う機会が増加」したとの在日米軍司令部広報部の説明を紹介しています。(09年11月4日付)。

(2010年4月22日)