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長崎港で新型護衛艦の建造始まる

 いつもは海自佐世保基地の護衛艦が定期的な点検・修理で接岸している三菱長崎造船所。11月12日に「しまかぜ」が出港した後、久しぶりに護衛艦がいなくなりました。

 しかし、第2船台ではBMDイージス艦の「護衛」の任務も負う新型護衛艦の1番艦の建造が始まっています。

 この新型護衛艦は「はつゆき」型の代替となる予定で、「ミサイル防衛」に従事するイージス護衛艦の「防衛」と補完の役割を念頭に設計されています。これまでの汎用型護衛艦に比べて大型化(排水量5000トン)し、最新の多機能レーダーを中心とした対空戦闘システムを装備し、水上攻撃力も強化されています。

 現在4隻の予算措置がされ、「ミサイル防衛」を中心任務とする第5〜第8護衛隊に1隻ずつ配備されるものと思われます。最初の2隻は三菱長崎造船所での建造が決まっています。

 09年度予算では、船価削減を口実に2隻を一括調達。05年度に初めて護衛艦を調達できなかった分を穴埋めしたことになります。

 07年度予算 19DD  749億7200万円
 08年度予算 20DD  868億9200万円
 09年度予算 21DD 1455億5700万円(2隻)

(2009年11月13日)