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オバマ政権下で変わらない現実

原水爆禁止世界大会・佐世保基地行動

 8月8日、原水爆禁止世界大会長崎・動く分科会「佐世保基地行動」が行われ、全国からバス11台・460名が参加。船で佐世保港を巡り、弓張岳から佐世保基地を見下ろし、オバマ演説により、核兵器廃絶が世界の主流となった今でも、変わっていない現実、在日米軍再編強化、その先取りとして、強化が進められている佐世保基地の実態を目の当たりにしました。

 潮風の心地良さとは裏腹に、艦船の異様さが伝わってきます。核密約問題が明らかにされている時、そのことを象徴するかのように「原潜パサディナ」が、黒い姿を専用岸壁に着けています。その手前の海には警備用のボートがいて、益々異常さが、きわだちます。

 港内には、弾薬庫、貯油所、係留施設などが点在し、岸壁だけでなく湾の中央にも艦船が停泊し、港を睥睨(へいげい)していて、皆さん驚きの声をあげられていました。

 弓張岳からは佐世保の市街と港を一望できます。街の中心に基地があり、港の83%が制限水域という状況に、溜息がもれていました。緑の山々と美しい海の青さ、それに相反する光景は、軍港佐世保の象徴であり、今の日本の現状を表しています。

 軍事同盟中心の異常な政治による矛盾が凝縮している佐世保。明治19年の鎮守府設置により、一寒村から軍港都市へ。その後、戦争の拡大に合わせて強化されてきた基地機能は今も続いており、米軍が戦争を引き起こす度に、弾薬や燃料の補給基地となり、強襲揚陸部隊が設置されてからは直接侵略基地化。米軍基地強化と併せて進められている自衛隊基地の強化・拡充による日米共同作戦基地であり海外派兵実行拠点となっている佐世保。

 基地(軍事同盟)が在ることによって、地域経済発展の障害になっていること。市民の安全・安心が脅かされていること。主権が侵害され、外国軍隊の特権がまかり通る屈辱的問題等々。を熱心に学んでいました。

 ほとんどの方がはじめての参加で、長崎港の10倍・横浜港の2.5倍といわれる佐世保港の大きさ、美しさと相反する、軍事基地の異様さに驚き、怒りを感じ、一日でも早く核兵器も戦争も基地もない日本を、世界を実現するため核兵器廃絶を求める運動に取り組む決意を新たにした一日となったのではないでしょうか。

 最後は、西海橋です。名物の渦潮を見ながら、みやげ物も買えた様で、ほんのちょっぴり観光気分も味わえて、皆さん御機嫌のようでした。私達ガイドの面々は、感想文をいただき、喜んだり反省したり、ホッとします。皆さんの熱意が、核廃絶と戦争のない平和な地球を生み出すのだ、と確信を持つことができました。


米攻撃型原子力潜水艦「パサデナ」

(2009年8月9日)