1月15日付の『朝雲』は佐世保の陸自西部方面隊普通科連隊が今年もまた派米訓練を行なうことを報道しています。06年から4年連続で、今回は06年と同様に単独のようです。
期間は1月15日から2月19日まで、米カリフォルニア州キャンプ・ベントルトンなどの海兵隊基地で行われます。目的はこれまでと同じく「戦術・戦闘能力の向上や相互連携要領を実動で訓練する」もので、西部方面総監を担当官に、連絡本部と1個普通科中隊基幹の225人が参加します。
具体的な訓練として従来は「水上生存術、ボート操舵、水泳斥候など、島嶼部に対する侵略への対応及びゲリラや特殊部隊による攻撃への対応」などがあげられていました。いわば「強襲上陸の手ほどき」が中心で、持参する装備についてはこれまで報道されてきませんでした。今回は89式小銃、MINIMI機関銃、対人狙撃銃、87式対戦車誘導弾発射装置、120ミリ迫撃砲RT、73式小型トラック、高機動車、重迫けん引車など、となっています。これらが従来の内容を超えて、本来の「海兵隊」的な訓練なのか不明です。4回目の派米訓練に関するマスコミ報道はありません。
(2009年1月16日)
追記:陸自ホームページでは「米海兵隊と連携して、戦闘偵察用ボート(CRRC)及びエアクッション艇(LCAC)を使用し、海上移動〜上陸〜要点への進出から防勢転移までの一連の行動を演練」と、米軍のLCACを利用した訓練も行なったことを記載しています。