「ちょうかい」が2回目の模擬迎撃
11月1日、米海軍はミサイル防衛庁の開発計画とは別に独自の迎撃テストを実施しました。このときに海自イージス護衛艦「ちょうかい」が参加し、標的の観測、追跡、迎撃シミュレーションを行っていたことがわかりました。 テストの想定は、ある地域にミサイル攻撃があり、その狙われた地域を第3艦隊の2隻の駆逐艦(ポール・ハミルトンとホッパー)が防衛するというものでした。これはSM3の迎撃能力を確認し、米国とその同盟国はミサイル防衛で防御されていることを北朝鮮やイラン、シリアなどの国々に誇示する為のものでした。 ハワイ・カウアイ島の太平洋ミサイル評価施設から2発の標的ミサイル(短距離弾道ミサイル)が発射され、それぞれのイージスシステムは独自に2つの標的を追跡、識別し、それらの情報を統合して、それぞれのイージス艦からそれぞれの目標に向けてSM3を発射しました。同じ情報は「ちょうかい」にも伝えられ、迎撃態勢に入るという「相互運用」を行なったのです ポール・ハミルトンからのSM3は標的ミサイルに命中して破壊しましたが、ホッパーからのSM3は迎撃に失敗しました。原因は冷却されていなければ効果的でないセンサーが冷却されなかったためです。2つのSM3とも寿命に近づいており、冷却剤漏れがあった可能性が指摘されています。 (2008年11月01日) |
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