大村市道で自衛隊が武装パレード

 10月26日、大村市で、県内の自衛隊4部隊合同の武装軍事パレードが行われました。これは陸自大村・竹松両駐屯地、海自大村航空基地、空自福江島分屯基地が10月の最終日曜日に、自衛隊創立記念行事として毎年行っているものです。

 午前中は大村駐屯地で模擬戦闘訓練などが繰り広げられ、午後2時半から西三城町の総合福祉センター前からJR大村駅前までの約350mの市道を全面通常止めにして武装パレードが行われました。報道では車両約110台と隊員約700人が行進したといいます。通りに面したガソリンスタンドは1時間近く営業停止状態、「まるたか生鮮市場」も少なからぬ影響を受けていると思われます。

 沿道には隊員の家族らを中心に多くの市民がつめかけました。
 隊員はそれぞれ正装で、ライフルのような「小銃」を胸に抱えていました。歩道の一角には観閲席が設けられ、紹介された部隊が敬礼をしていきます。各部隊長の出身地まで紹介し、沿道の市民が拍手をする姿は戦前を思わせるものがあります。


なぜに長崎県の旗を掲げる?

 パレードは長崎県の旗を掲げた車両が先陣でした。竹松駐屯地の模擬ホークミサイルやレーダーなどを搭載した車両のもありました。今回も最後に74式戦車が走行しましたが、これは大分県玖珠駐屯地からトレーラーで運ばれてきたものです。県内の部隊のパレードで、「援軍」をトリに使うのは、県内の自衛隊の威容さをなんとかイメージづけようとするものではないでしょうか?


大分県玖珠駐屯地からの「援軍」

(2008年10月27日)