レーガンの佐世保入港に抗議する!

 7月28日、午前9時過ぎ、佐世保港入り口に、米原子力空母レーガンが姿を現しました。F18ホーネットをはじめ61機の戦闘機などを搭載したままの入港です。佐世保平和委員会と原水協は港口を見下ろす野崎町の高台で抗議集会を開き、レーガンは佐世保に来るな」「空母の準母港許さないぞ」「イラク戦争やめよ」などとシュプレヒコールをあげました。

 レーガンは海上保安庁の巡視船にガードされながら入港し、午前10時に佐世保港の35番錨地に停泊しました。民間のチャーター船を利用して1日に3000人〜3500人の兵士たちが上陸すると見られています。

 地元商工会議所などは寄港による経済効果に期待するとしています。しかし佐世保市は市への効果を正確に把握できていません。NBC長崎放送の独自の調査では、寄港前の2週間に佐世保基地に出入りしたトラックには海外から運び込まれたコンテナや生鮮食品などで、そのトラックの多くは県外ナンバーだったことがわかっています。実際の佐世保市への波及効果は思った以上に小さいようです。

 しかし何よりもアフガン・イラクでの住民殺戮にかかわった空母や兵士の落とす「血にまみれた金」で街を潤そうとすること自体が大問題です。

 一方、レーガンの随伴艦4隻のうち、ディケーターとチャンセラーズビルはレーガン寄港前に横須賀に寄港しました(チャンセラーズビルは横須賀が母港)。当初、ディケーターは鹿児島港入港が予定されていましたが中止となった模様です。残りのグリッドレイは博多港に、ハワードは佐世保基地に入港しました。

(2008年7月29日)