揚陸艦ジュノーが老朽揚陸艦と交替へ
かねてから交替がいわれていた米海軍佐世保基地のドック型揚陸輸送艦ジュノーですが、7月半ばに交替することが決まりました。交替となる同型艦のデンヴァーのホームページが明らかにしています。 ジュノーはオースチン級揚陸艦の10番艦(69年7月に就役)で、退役年度をとうに過ぎており、最新型のサン・アントニオ級の揚陸艦と交替するものとみられていました。しかし今回交替となるデンヴァーはジュノーよりも9ヶ月前に就役したオースチン級の9番艦です。 通常はより新しい艦に置き換えていくのが米海軍の方針ですが、今回、なぜ古い艦と交替させたのか不明です。そのデンヴァーも近いうちにサン・アントニオ級の揚陸艦と交替することになるのは明らかです。 デンヴァーは6月23日のお昼頃に佐世保に寄港、LCAC1隻を下ろした後、インディア・ベイスンの1号岸壁に接岸しました。デンヴァーのホームページでは交替に当たって今回も「船体交替」=乗組員のみの交替、が行われることが記されています。約3週間、佐世保にとどまり、その間に新しい装備やデータの移送が行われます。 ジュノーの乗組員は新たにデンヴァーの乗組員として引き続き佐世保に滞在します。これまでのデンヴァーの乗組員は少数のグループを残してジュノーに乗船して米国へ帰還し、ジュノーは退役となります。 「船体交替」は99年のデビュークからジュノー、2000年のベローウッドからエセックスへ、02年のジャーマンタウンからハーパースフェリー、06年のフォート・マクヘンリーからトーテュガへに次いで5回目です。これによって米軍は任務交替による空白期間を最小限に食い止め、さらに本来かかる莫大な交替経費を大幅に削減できることになります。 米兵とその家族を長期にわたって佐世保に住まわせることを可能にしているのは在日米軍駐留経費と日米地位協定にほかなりません。 (2008年6月27日) |
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