大村航空基地が西の一大拠点に
6月1日、海自大村航空基地で、第22航空隊の新編の記念して基地の開放と一般公開行事が行われました。大村には昨年から、新型のヘリコプターSH−60Kの配備が始まり、現在8機となっています。攻撃兵器として従来の魚雷に加え、対潜爆弾や対艦ミサイルも搭載でき、戦闘能力も大きく増強しています。 3月26日の海上自衛隊の大改編で艦艇以上に大きく変わったのが航空部隊でした。その中でも最大の改編がヘリコプター部隊です。 哨戒ヘリSH−60J/Kは航空集団所属の護衛艦搭載型と地方隊所属の陸上型に分かれていましたが、その区別がなくなりました。すべてが航空集団の2つの航空群(館山・大村)の下に置かれ、従来の9航空隊から5航空隊に集約されました。大湊を除けば、これは4つの護衛艦隊群に対応します。 また救難ヘリUH−60JはP−3C哨戒機を実戦運用する3つの航空群(鹿屋・八戸・厚木)と教育航空集団下の3教育航空群(下総・徳島・小月)に計7個の救難飛行隊が置かれていました。これらが6個に集約され、2航空群(館山・大村)の下に置かれました。 すなわち、全ヘリコプターが館山と大村の指揮下に集約され、館山航空基地が東日本の拠点、大村航空基地が西日本の拠点となったのです。そして航空集団司令官が全部隊の訓練度や評価の管理を行い、指揮系統が一元化されるとともに機動的な運用が可能となります。これも日米同盟変革に呼応した全面改編です。 ●大村(第22航空群)の改編状況
第22航空隊の庁舎は旧122・124庁舎を、第72航空隊の庁舎は旧大村航空隊の庁舎を使用している。 ●館山(第21航空群)の改編状況
(2008年6月01日) |
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