護衛艦あさかぜが退役
後継は新型イージス艦


三菱長崎造船所で修理中の「あさかぜ」

 3月12日、海上自衛隊佐世保基地配備の護衛艦あさかぜが退役し、「自衛艦旗返納行事」が海自立神桟橋で行われました。セレモニーでは艦長による「護衛艦あさかぜ解散!」の号令の後、船尾から自衛隊の所属艦船である事を示す旗がおろされ、佐世保地方総監に返還されました。

 「あさかぜ」は「たちかぜ」型の2番艦で、1979年に三菱長崎造船所で建造されました。対空誘導ミサイルを搭載し、通常の護衛艦よりも防空機能が強化された第2世代の「ミサイル護衛艦」です。環太平洋合同演習(リムパック)には4度、また02年7月から120日間、テロ対策特別措置法によってインド洋にも派遣されました。

 完成から29年がたち、老朽化したことや装備そのものも旧式となったことから退役となりました。あさかぜは今後、武器をはずしたあと解体されるといいます。

 退役した「あさかぜ」の代わりには最新鋭のイージス護衛艦「あしがら」が配備されます。「あしがら」はいわば第5世代の「ミサイル護衛艦」で、佐世保基地の基地機能は大幅に強化されることになります。

(2008年3月12日)