キャンプ・シュワブを1300人で包囲

 11月22日〜25日、日本平和大会in沖縄が開催されました。大会には沖縄県内から500人、県外から800人の参加がありました。

 大会のフィナーレで、1300人の参加者は米軍キャンプ・シュワブを「人間の鎖」で包囲し、名護市辺野古崎への新基地移設反対の抗議行動を行いました。

 海外代表のジョブ・パリッシュさん(アメリカ:ワシントン・ピース・アクション執行理事)はゲート前で基地内の米兵に向かって「在日米軍の存在は日本の防衛と無関係だ。逆に沖縄の素晴らしい資源や経済発展を阻止している。あなた達には2つの選択肢しかない。武器を捨て基地を出て友好を結ぶか、武器を持って国に帰るかだ」と英語で呼びかけました。そして参加者全員で基地内に向かって「Quit Your Job!」と何度も唱和しました。

 辺野古海岸で9年間も座り込みを続ける「命を守る会」の嘉陽宗義さんは「キャンプ・シュワブを包囲したのはこれが初めてのこと。感激でいっぱいです。ありがとう」と車いすから呼びかけました。

 長崎県代表団は、米軍基地撤去や平和を願う訴えを託した50cmの色とりどりのリボンや寄せ書きを、基地を取り巻く金網にくくりつけ、持参した横断幕やジュゴンの形のプラカードを大きく掲げました。
 参加者はフェンス沿い約1・3キロを「人間の鎖」で包囲して端から端までウエーブを起こし、「辺野古への基地建設反対」「高江へのヘリパッド建設反対」などとシュプレヒコールを繰り返しました。そして最後に「イラクまで届け」といっせいに色とりどりの風船を飛ばしました。

【参加者の感想から】

  • 今回の平和大会で強く感じたことは、戦争への国づくりを今、止めている最後の砦は憲法9条であること。それぞれの自治体で、生活の場で、生活を守るたたかい、これ以上アメリカに貢ぐ防衛費を増やさないたたかいがとても重要なこと。防衛省のぐちゃぐちゃに腐りきった実態が明らかになりつつあるが、こんなことを権力でやっている政府を絶対許してはならない。
  • 沖縄の非暴力の闘いには学ぶことが多い。静かな長い闘い、この闘いへの連帯と支援はやはり、自分の地域の地味でもしつこい活動しかないと感じた。
     各地の実態や取組みの報告の中で、一番感じたことは、地域住民と自治体・首長が共同して闘っている地域は、日常的な情報交換やつながりがあるということだった。自治体や首長との情報交換や住民の暮らしと安全を守るという点で、対立だけではない多様な関わり、つながり方が必要なのかもしれない。
     人間の鎖行動では、辺野古ヘ向かうバスに乗り合わせた全国の参加者の一人一人の思いを知り、胸が熱くなった。1300人の人間の鎖は、つないだ手をはなした後も、この鎖をもっともっと強くして、世界のどこにも基地がいられなくなるようにしなくては!との思いが沸いてきた。