ミサイル防衛予算に1580億円 8月31日、防衛省は08年度予算の概算要求を決定しました。総額は4兆8172億円で、別枠のSACO関係費126億円及び米軍再編経費(地元「負担分軽減」分)72億円を含めると4兆8370億円になります。さらに内閣官房の軍事偵察衛星関連経費665億円を含めると4兆9035億円になります。 概算要求にはF−15戦闘機32機の近代化改修やステルス戦闘機の実証機開発費157億円、各自衛隊の情報保全隊を統合した自衛隊情報保全隊の新編、宇宙・海洋政策室の新設なども盛り込まれています。 ミサイル防衛関連経費は1580億円で、今年度予算の1826億円と比較すると246億円減ですが、補正を含めた06年度予算の1541億円を上回るものです。 【ミサイル防衛関連経費】 ◎迎撃システム整備の継続 ◎研究開発の継続等 防衛計画の大綱(04年12月10日)では「弾道ミサイル防衛にも使用し得る」イージス・システム搭載護衛艦として4隻を整備することになっていました。すでに1隻目の「こんごう」の予算措置は04年度に行われ、また中期防衛力整備計画(05年度〜09年度)にうたわれた残り3隻の「イージス・システム搭載護衛艦の能力向上」もすでに07年度予算で終了しています。したがって08年度概算要求にあがっている「BMD対応イージス艦の改修の継続」は「こんごう」型の特別改造工事の継続を意味するものと思われます。 海上自衛隊の新規装備としては新型護衛艦DD1隻(2隻目;842億円)、潜水艦1隻540億円、新型哨戒ヘリSH−60K2機139億円、P3C哨戒機の後継となる次期固定翼哨戒機4機679億円などの調達経費が盛り込まれました。 一方、「思いやり予算」は2152億円で、内訳は提供施設整備費417億円、労務費1463億円、光熱水料267億円、訓練移転費5億円。 |
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