「改憲手続き法」強行の暴挙に抗議!

 5月14日、参院本会議で自民・公明は「改憲手続き法」の可決成立を強行しました。欠陥だらけの反動的な内容が明確になり、法案の中身が国民に浸透したらとても通らないと、世論を恐れての強行でした。この暴挙に断固抗議しましょう。

 改憲手続き法は憲法を与党の都合のいいように変えるための手続きを定めるもので、最低投票率の基準を設けず、公務員・教育研究者の口を塞ぎ、金にものを言わせて大量の改憲宣伝が行なえるしくみです。与野党の参考人や公述人からも「審議が尽くされていない」などの声が上がっていました。18もの附帯決議がつけられたことも、たくさんの問題点のほとんどを解明できないままで強行されたことを物語っています。

 衆議院での採決が強行された後、与党は参議院の憲法調査特別委員会を連日開催するなど暴走を続けました。地方公聴会も立て続けに開催し、与党推薦の公述人からも「準備時間がない」と批判される始末。揚げ句の果てには公述人が急きょ決まったため、公聴会前に公述人に法案を郵送できなかったり、委員会での参考人質疑では与党推薦の参考人が1人しか決まらず、その1人も体調不良を理由に欠席したため野党推薦の2人の参考人だけという異常な事態におちいりました。そして中央公聴会さえ行わず採決を強行したのです。

 「改憲手続き法」は不公平な欠陥法ですが、たとえ憲法改悪案が発議されても、国民多数がノーを突きつければ、変えることはできません。
 運動はこれからが正念場となります。市内全域に憲法改悪反対の声を響かせましょう。