教育基本法を守ろう
子どもたちに戦争のない未来を

 教育基本法の本格的審議を翌日に控えた10月29日、9条フェスタ実行委員会の提唱で、「教育基本法を守ろう!市民大行進」が行われました。教職員や市民、労働者ら約300人が参加し、繁華街で市民に「教育基本法改悪反対」をアピールしました。

 行進に先立って長崎市民会館前広場で行われた集会では、舟越耿一さん(長崎大学教育学部教授)があいさつ。「この改悪案は、生き方を教える教育基本法をつぶして、死に方を教える教育勅語を復活させるもの。日本全国で教育基本法改悪反対のたたかいが取り組まれている。全力を挙げて局面を打開しよう」と訴えました。

 森文明さん(長崎県高教組)は安倍内閣の持ち出してきている教育制度改革はかつてイギリスのサッチャー政権下で打ち出されたもので子どもにストレスがかかり失敗したものだと批判。そしてこの国会論戦ではっきりしてきたのは改悪案が「戦争する人づくりを狙う。内心の自由をじゅうりんする。国家が国民をコントロールする、といった明らかな憲法違反だということ。いま世論が大きく反応し出している。ともにたたかっていこう」と呼びかけました。

 長崎県教組の小宮さんは「教育基本法を変える必要性についてなんら説明されていない。たしかに教育の問題が日本の病理のようになっているのは事実。しかしその原因を教育基本法が悪いからとすり替えられようとしている。応援してくれる退職教員、他の労働組合とともにたたかっていきたい」と決意を述べました。

 参加者は繁華街を練り歩き、道行く市民にリーフレットやチラシを配って「教育基本法改悪反対」をアピールしました。