平和な商店街に銃はいらない!
陸自の武装軍事パレード計画に抗議

 9月16日、佐世保市中心部のアーケード内で予定されていた陸上自衛隊西部方面普通科連隊(相浦駐屯地)220人の完全武装パレードに抗議して、佐世保市平和委員会と原水爆禁止佐世保協議会のメンバー約20人が宣伝行動を行ないました。

 パレードそのものは台風接近で北松地区に大雨洪水警報が出され、災害出動に備えるためとして中止になりました。

 佐世保原水協理事長の山下千秋さんはハンドマイクで「軍事パレードは、戦う部隊への国民の認知を迫るもの。憲法改悪の動きが進むなか、再び海外で武力行使する国にしないために、今後も反対していきましょう」と訴えました。通行する市民が駆け寄り「がんばって」の声を寄せていきました。

 西部方面普通科連隊は4年前の02年に対テロ特殊部隊として発足し、佐世保市制100周年の関連事業として、武器は携行せずに迷彩服のままアーケード街を行進しました。このときは佐世保市から「過激すぎる」との批判を受けていました。03、04年は「自衛隊の普通の姿を見てもらいたい」と、佐世保では初めてマシンガンのような「小銃」と機関拳銃を携行しての完全武装パレードを強行しました。そして昨年は再び、アーケードで、市民への配慮もかなぐり捨てて完全武装で行なったのです。

 今回は台風の影響で中止となりましたが、軍事パレードを恒例化させてはなりません。

 一方、翌17日に予定されていた相浦駐屯地での創立記念行事も台風接近のために室内行事に切り替えました。昨年の一般公開では操縦ミスにより対戦車ヘリが墜落するという事故を起こしました。そのため今年の模擬演習では同型機は参加せずに、安全面を重視した公開訓練に変更したと報道されていました。