対テロ戦争に加担した
「護衛艦ゆうだち」長崎寄港

 7月15日、長崎港の常盤埠頭に「護衛艦ゆうだち」が接岸しました。「海の日」にあわせた海上自衛艦の広報活動のための寄港です。

 佐世保基地配備の「ゆうだち」は02年7月24日から142日間、05年3月31日から162日間、ブッシュのアフガニスタン報復戦争に加担するために2度にわたりインド洋に戦時派遣された軍艦です。その間、04年の「海の日」にも長崎港・松が枝埠頭に接岸しています。
 今回はマスコミも「同艦は2005年、テロ特措法に基づく対米英支援のためインド洋へ戦時派遣された」(長崎新聞)と報道しました。

 7月15日〜17日の午後には艦内の一般公開が行われ、乗艦に当たっては金属探知器によるボディチェックがありました。また16日と17日の午前には一般から募集した体験航海(各100名)が行われました。また寄港中の晩には電飾が灯されました。

 配られたパンフには『ゆうだち』は「各種情報及び多数の近代化された武器をコンピューターによって、空中、水上及び水中の脅威に対して、迅速に対処できる能力を持っております」と紹介しています。しかし「対テロ戦争」支援のために派遣されたことはいっさい触れていません。そもそも本来任務ではないから?
 また「乗員の居住環境も大幅に改善され、快適な生活をおくれる護衛艦」といいながら、「居住区」は見学コースに入っていません。

 『ゆうだち』の名前は旧海軍時代から数えて4代目にあたることを紹介しています。過去の侵略戦争を反省していれば当時の名前を平和憲法下で継続してつけることはしないでしょう。初代と2代目の「ゆうだち」がそれぞれ第一次世界大戦、太平洋戦争で「活躍」と紹介していることが全てを語っています。