信頼性代替核弾頭予算が急増 合衆国は2007会計年度に新型核弾頭予算を倍化し、核トマホークをふくむ核巡航ミサイルを全廃する方向のようです。 共同通信6月30日付(ネット版)は「ブッシュ政権が研究中の新型核弾頭『信頼性のある代替核弾頭(RRW)』の事業予算を大幅に増加、本年度分の2倍に当たる5000万ドル(約58億円)以上を計上する見通しになった」と報道しています。あわせて「議会が、巡航ミサイル搭載用の核弾頭『W80』の寿命を20年間延ばす弾頭改良事業の予算全額カットを決定した」ことが明らかとなったといいます。 この件については既に5月1日付共同通信(ネット版)が「米国の核兵器の運用を統括する戦略軍(司令部ネブラスカ州)が巡航ミサイル搭載用の核弾頭『W80』を削減したいとの意向を議会に伝達、全廃も視野に配備計画の見直しを進めている」報じていました。「W80」弾頭の削減は軍からの要求であって、その理由として2つ上げています。1つは、「巡航ミサイルの射程は数百−3千キロ。攻撃に当たっては、核巡航ミサイルを搭載した爆撃機や潜水艦が射程圏内まで移動する必要があるため、迅速性に欠け軍事的価値が下がった」こと、もう一つは「老朽化が進むW80の維持・管理コストがかさんでいること」です。 この「W80」は「核巡航ミサイルを搭載した爆撃機や潜水艦」という文章からすると
が上げられていました。http://www.nrdc.org/nuclear/fstockpile.asp 合衆国のRRWへのシフトは明確で、06予算でのブッシュ政権の要求額935万ドルに対して、議会は2500万ドルを認めました。07年度は2770万ドルの要求に対して、倍額が認められようとしています。
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