岩国市の住民投票が大きく成功
有権者過半数が移転反対を表明

 3月12日に行われた、神奈川県厚木基地の戦闘機受け入れを問う岩国市の住民投票は58%を上回り大きく成功しました。しかも開票結果は移転反対が圧倒的で、受け入れ容認派によるボイコット運動にもかかわらず有権者の51・2%が在日米軍再編案にノーを突きつけたことになります。

 昨年4月に長崎市から岩国市へ引っ越した山根郁さんは、この住民投票勝利のために奮闘しました。多くの市民にこの問題を考えてもらおうと、生まれたばかりの主将(かずき)くんを主人公にしたマンガを考案し、絵は「ちーたんの平和日記」の作者が描くという共同作業で完成させ、諸団体に活用を呼びかけました。
 最初は「戦闘機はうるさくてキライ!戦争は怖い!僕達の未来に大きな基地はいらない!」という、率直な気持ちで作ったマンガでしたが、「投票」そのものをよびかけないと、賛成の人が投票に行かなくなり投票率が危ぶまれる、との声から第2作、3作をつくり、これは新聞折込などの効果もあって、党派を超えた多くの市民に広がりました。