前畑弾薬庫から日出生台へ砲弾搬送
ルート・日程を「公表」せず


前畑弾薬庫を出て日出生台演習場へ弾薬を搬送する民間のトラック

 1月26日午前11時過ぎ、米海軍佐世保基地の前畑弾薬庫から日出生台演習場に向けて155ミリりゅう弾などが搬出されました。30日から始まる実弾砲撃演習に使用する砲弾類です。輸送したのは防衛施設庁が輸送契約した日本通運の7台の大型トラックで、荷台にはシートがかぶせられ(1台はコンテナ)、車体の前後両脇には火薬類の運搬を示す「火」のマークがつけられていました。

 福岡防衛施設局は「セキュリティや警備上の理由」から砲弾類の輸送日時やルートについて、これまでと同様、事前も事後も公表しませんでした。長崎県や佐世保市、大分県と演習場に隣接する由布市、玖珠町、九重町には通知が届いているようですが、同じ理由で公表していません。前日に情報をつかんだ佐世保平和委員会や原水協、佐世保地区労のメンバーは前畑弾薬庫前で抗議の声を上げました。

 砲弾類を積んだトラックは西九州自動車道、大分自動車道などを経て午後2時15分ごろ、日出生台演習場に到着しました。


前畑弾薬庫から日出生台演習場へ向かう日本通運のトラック