イージス艦こんごう改造後
共同通信は1月10日、防衛庁が4年間で計36発の海上配備型迎撃ミサイル(SM−3)を米国から購入し、改造予定のイージス艦「こんごう」による発射テストは08年にハワイ沖で日米共同で実施されることを報道しました。 防衛庁は海上配備型「ミサイル防衛」について04年度予算から4年計画で4隻のイージス艦の改修とSM3を購入することにしています。費用はおよそ1300億円。SM−3は「1艦8発体制」(衆議院安全保障委員会04年10月22日、衆議院予算委員会第一分科会05年02月28日)と言われていましたが、1発を迎撃実験に回し、9発ずつ購入することが明らかになったのは初めてです。SM−3は1発20億円近くすると言われています。また06年度予算で「みょうこう」の改修、07年度予算で「きりしま」の改修が行われることも明らかとなりました。 昨年12月24日に閣議決定された06年度予算案では防衛庁予算の総額は4兆7906億円で、SACO関係費233億円、内閣官房の軍事偵察衛星関連経費611億円を含めると4兆8750億円になります。 このうちミサイル防衛関連経費は1399億円で05年度予算に比べ197億円増となりました。これには3隻目となるイージス艦「みょうこう」の改修と9発のスタンダードミサイル3の取得と発射実験、3個目の地対空誘導弾システムの改修とパトリオットミサイル3の取得が含まれています。さらにミサイル防衛用レーダーの整備と21インチの新型迎撃ミサイルの日米共同開発費が新規に盛り込まれています。 BMDシステムの整備(1,361億円)
将来のBMDシステムに関する研究等(38億円)
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