県内自衛隊施設数156に

 05年3月末の県内自衛隊施設の件数は156で前年度よりも補給施設が1件、宿舎が2件減ったことが、ながさき平和委員会の情報開示請求によって公開された文書によって判明しました。全体として土地面積は1,567m2減ですが、建物延面積は2,750m2増となっており、着々と強化されていることがわかります。

 米軍基地内で共同使用だった海自東倉庫(補給施設)が台帳から消え、米軍専用の使用になったと思われます。また陸自大村駐屯地借上宿舎と、海自大村航空基地借上宿舎が廃止となっています。

 土地については陸自大野原演習場が1,623m2減、佐世保の海自宿舎が110m2減、福江島の空自宿舎が66m2増など。

 建物についての主な変化は次のとおり。
○陸自
  対馬駐屯地訓練場      1,471m2増(新設)
  相浦駐屯地の宿舎      5,017m2
  相浦駐屯地借上宿舎     3,118m2
○海自
  佐世保基地業務隊       308m2
  太田貯油所          101m2
  大村貯油所          157m2
  竹敷宿舎(対馬)       395m2減(ゼロ)

 大村貯油所の増加は、燃料タンクの建替、太田貯油所は3号タンク(9700kl)の新設。佐世保基地業務隊の減少は全面改修に伴う老朽施設の解体。

 この5年間、施設件数は21も減っていますが、実はそのうち18が宿舎です。その一方で建物延面積は年々増えており、基地機能は着実に強化されていることが見て取れます。
 相浦駐屯地の西部方面隊普通科連隊(対テロ特殊部隊)の隊舎新設、竹松駐屯地隊舎の建替、大村駐屯地の整備場や倉庫等の新設。また太田貯油所や金山弾薬庫など補給施設の増強が行われました。

[関連資料]
県内自衛隊施設数量一覧(2005.03)