佐世保で原子力防災訓練
「当事者」の米軍は参加せず

(写真と記事は山下千秋さんのホームページから転載)
 11月15日、佐世保市は佐世保に寄港した米原子力潜水艦の事故を想定した原子力防災訓練を実施しました。しかし不当にも米軍は今回も「安全性は確保されている」との立場から参加しませんでした。昨年の米原潜ラホーヤの火災事故、ソードフイッシュ号の放射能漏れ事故、世界各地での米原潜事故の厳然たる事実すらも認めようとしない米軍の態度は絶対に許すことはできません。


除洗用資機材設営訓練(消防局前)

 訓練は今回で4回目になります。原潜が佐世保港赤崎岸壁に停泊中、市の放射線監視装置が平常値を大幅に上回る数値を確認したと想定。国や自衛隊、海上保安部、県、県警のほか、同岸壁近くの住民や老人ホーム、佐世保重工(SSK)など21機関から620人が参加しました。

 市役所に対策本部が設置され、関係機関への通報や港周辺6カ所での放射線測定、避難誘導などの手順を確認。今回新たに、介助が必要な住民を車両で避難集合場所まで搬送したり、体に付着した汚染物質を洗い落とすシャワーの設営もありました。


体に付着した汚染物質を洗い落とすシャワーの設営