「補給給艦おうみ」佐世保配備


佐世保に配備となった補給艦おうみ

 3月8日、海自最大艦の「ましゅう型補給艦」の2番艦「おうみ」が佐世保基地に配備となりました。3月3日にユニバーサル造船舞鶴事業所で就役した「おうみ」は全長221m、基準排水量1万3500トンで従来型の「はまな」(8150トン)を大きくしのぎます。また補給用燃料は約1.5倍、補給用の水は2倍以上を搭載でき、国連平和維持活動(PKO)や、「周辺事態」などで軍事活動を展開する米軍の兵站支援などに対応するために建造されたものです。建造費は約430億円。

 艦橋構造物やマストはステルス性を重視した外形になっているほか、補給艦としては初めて高性能20ミリ機関砲(CIWS)を装備することになっています(新型のブロック1B)。その他、艦内には45台のベッドを備えた病室があり、医務室、各種診療設備、集中治療室も設置されるといいます。04年3月に舞鶴基地に配備となった1番艦の「ましゅう」はすでにインド洋へ戦時派遣されています。
 補給艦としては初めて、女性自衛官(幹部2人を含めて19人)が乗り込み、インド洋に戦時派遣された場合、海自初の女性自衛官の海外派遣となります。

 海上自衛隊はすでに本土防衛の任務をかなぐり捨て、国際貢献の名の下に、海外での軍事活動を展開しています。「ましゅう」「おうみ」の配備はその機能をいっそう強化するものです。