大村陸上自衛隊が通信訓練
大村の陸上自衛隊が佐世保市弓張岳山頂−−烏帽子岳−−西海町虚空蔵山と、佐世保港を取り囲んでの通信訓練を行なっているようです。 2月10日午後1時頃、通常は車両など立ち入りできない弓張岳展望台下の公園内に迷彩色を施した通信用特殊車両が入り込んでいました。車両はアンテナを高く張り出し、2人の自衛隊員がなにやら待機している風でした。もう一人は車両付近に立っていました。観光スポットそのものなので誰もが異様な光景にいぶかしげな表情をしていました。「何をしているのですか」と一人に聞くと「防災訓練だ」と答えました。 山下千秋さんが、管理する市公園課に問い合わせすると、大村陸上自衛隊から「駐車場に車を駐車させる。人員は 2人。10日午前8時から15時まで無線訓練を行う」という届出が電話であったということです。そして市公園課は「当該箇所は許可なしには使用できない。明らかに無許可使用になる。事実確認して厳重に抗議する」とのことでした。 対外的には防災訓練といいながら、内実は無線通信訓練そのものです。観光スポットのところで、法令も無視して許可なく公園使用する。しかも車両進入防止の柵を勝手に取り外して侵入して軍事訓練を強行するという現実は、国民保護法制の具体化が新たな段階に入っていることを示しています。 その後、この通信訓練は佐世保市の烏帽子岳、西海町の虚空蔵山でも同時に行われていたことが判明しました。 山下千秋さんは「弓張−虚空蔵山−烏帽子と並べてみると、その三角形の中にほとんどの米軍基地が入ってしまう。01年の自衛隊法『改正』で、米軍の警備に自衛隊が参加できる道が開かれたが、佐世保米軍基地の警備訓練の一環ではなかろうか」と感想を述べています。 |
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