米海軍佐世保基地に
新造揚陸艦交代配備へ


佐世保基地に配備予定の新造揚陸艦サン・アントニオ(米海軍ホームページから)

 長崎新聞1月7日付は、米海軍佐世保基地に配備されているオースチン級のドック型揚陸輸送艦ジュノーに代わって、今年就役予定のサン・アントニオ級ドック型揚陸輸送艦が配備されることを報道しています。

 サン・アントニオはオースチン級に替わるサン・アントニオ級の1番艦です。サン・アントニオ級は12隻の建造が予定され、オースチン級に比べ大型化し機能が大幅に強化されています。八角形のマストが特徴で、センサーの保護とセンサーの機能を増幅させる役割をしています。C4Iシステム(Command, Control, Communications, Computer, and Intelligence)も備わっています。さらにレーダーに探知されにくいステルス設計やRAM(Rolling Arframe Missile)システムを採用しました。内部には医療用施設も充実しており、内科・歯科の手術室がそれぞれ2室、24の病室があります。従来の海兵隊や車両・物資の輸送に加えて、遠征攻撃群の第2の(エセックスなど強襲揚陸艦に次いで)飛行プラットホームの役割を果たします。これは米海軍の新戦略SEAPOWER21の中の「海上での基地構築」の重要な要素となるものです。

  オースチン級 サン・アントニオ級
全長 171m 208m
25m 32m
満載排水量 17,212トン 25,300トン
速度 21ノット 22ノット
乗員 士官24人
下士官396人
士官28人
下士官332人
海兵隊員 900人 699人
LCAC 1隻 2隻
航空機 CH-46ヘリ6機 CH-53ヘリ2機
またはAH/UH-1ヘリ2機
またはCH-46ヘリ6機
またはMV-22オスプレイ2機
またはAV-8Bハリアー1機


搭載されるRAMシステム(米海軍ホームページから)