相浦駐屯地創立記念行事
エスカレートする模擬戦


空砲を発射した直後の74式戦車

 9月12日、佐世保の相浦駐屯地で創立49周年行事の「西海ふれあいフェスタ2004」が開かれました。模擬戦は予定の30分をオーバー。輸送ヘリは隊員だけでなく偵察用オートバイや車両まで輸送し降下させました。榴弾砲3門、戦車2台が空砲を立て続けに発射。耳をつんざく騒音が響き渡りました。規模内容といいだんだんエスカレートしているように思えます
 以下、参加した青年の感想を紹介します。

☆ 戦車やヘリを使った模擬戦がメインイベント。実弾ではないが大砲の射撃音はものすごく大きくて戦場にいるようだった。射撃がはじまったとき、見ている人の顔が一瞬こわばったのが印象的だった。戦争になれば大砲の先は私たちに向けられる。イラクの人たちは毎日こんなところで生活していると思うと悲しくなった。家族や友だち、恋人の姿を演習で見ていられるうちは幸せだが戦争になったら...と考えると身内じゃなくても恐ろしくなる。戦争して殺し合うための道具を身近に感じるよりも、戦地の危険な状況の中に大切な人がいる恐ろしさを感じた。

☆ 基地の中に入るとその広さに驚きました。こんなに広い土地を自衛隊の訓練に使うなんてもったいないと思いました。会場には小さな子どもも大勢いて、子どものころから軍隊や戦争といったものに慣れさせようとしているのが感じられました。自衛隊の訓練は相手を傷つけるためのものだから堂々と人に見せるようなものではないはずなのに、お祭りのようにやっていて異様な感じがしました。


CH47輸送ヘリから車両を投入


対ゲリラ特殊部隊の隊舎


対ゲリラ特殊部隊の訓練用レンジャー塔