相浦駐屯地の対テロ特殊部隊
9.11軍事パレードに抗議する


特殊部隊の行進に、平和委員会などが抗議の唱和

 米同時多発テロ3年目にあたる9月11日、陸自相浦駐屯地の対テロ特殊部隊(西部方面普通科連隊)約250名が昨年に続き、佐世保市街地の国道を完全武装で軍事パレードを強行しました。指揮官が機関拳銃を、隊員はライフル銃のような「小銃」を携行して闊歩する姿は、イラクへの派兵と有事法制の発動されたときを想像させます。

 これに対して佐世保平和委員会・原水協は沿道で抗議行動を展開、「武装パレードをやめよ」「イラクへの自衛隊派兵反対」などとシュプレヒコールをあげました。

 部隊発足時の一昨年は、「過激すぎる」との批判を受けて、武器は携行せずに迷彩服のままアーケード街をパレード。昨年は「自衛隊の普通の姿を見てもらいたい」と、佐世保では初めて武器を携行してのパレード。時間はわずか10分間でしたが国道の一部を通行止めにしました。今回は「9.11」にあわせ、海上自衛隊の音楽隊を先導させるなどエスカレートしています。徐々に「自衛隊の普通の姿」を市民に刷り込んでいこうとしています。

 今回で3度目となる軍事パレードをこの日に持ってきたのは米ブッシュ政権の武力でテロに打ち勝つ戦略に呼応しようとするものです。武力の行使は憎しみの連鎖しか生み出さないことは歴史の事実。力の誇示によって日本を守るなどという発想は前近代的なもの。21世紀、多くの国々は「アメリカ的」ではない「もう一つの世界」をめざして奮闘しています。軍事パレードに断固抗議します。


今年は海上自衛隊も加わった。第一演は「軍艦マーチ」