エセックスなど揚陸艦3隻
再び遠征攻撃群として編成


沖縄ホワイトビーチに寄港したエセックス(中村重一さんから)

 8月30日付けの米海軍のホームページでは、佐世保基地配備の強襲揚陸艦エセックスなど3隻の揚陸艦が「ESG:遠征攻撃群」として行動していることを伝えています。これまで揚陸艦部隊が海兵遠征部隊を搭載して行動を共にするときは「ARG:水陸両用即応群」として記されていましたから、エセックス遠征攻撃群が配備されたとみるべきでしょう。

 8月23日にはエセックス,ジュノー,ハーパーズ・フェリーの3隻に「イラクの自由作戦」「テロ掃討作戦」の支援でペルシャ湾への派遣命令が出され、約2000名の第31海兵遠征部隊が乗り込みました。また沖縄国際大学に墜落した攻撃へリCH53Dと同型機6隻が、「原因究明まで飛行させない」としてきた米軍の言を翻して、普天間基地から飛行してエセックスに搭載されました。

 今回のエセックス遠征攻撃群は、他の攻撃群と異なって通し番号が付いていません。また現在のところ戦闘艦もともなっていません。
 昨年4月中旬から5月上旬にマリアナ諸島で実施された合同演習「タンデム・トラスト03」で初めて「遠征攻撃群」の編成が行われました。このときの中心がエセックスで、唯一海外に前方配備されていることからESG−FDNF(前方展開遠征攻撃群)と呼ばれていました。おそらく今回もその「特別な」遠征攻撃群ではないかと推測されます。

 なお、米海軍の別のホームページには「遠征攻撃群」について次のような記述があり、エセックスの説明も「遠征攻撃群」となっています。

グループ 配備名 海兵遠征部隊 出航 帰還
サイパン ESG-4 24MEU 05年02月  
ベローウッド ESG-3 11MEU 04年05月 05年02月
ワスプ ESG-2 22MEU 04年02月 04年08月
ペリリュー ESG-1 13MEU 03年08月 04年03月
エセックス ESG-FDNF 31MEU 03年04月 03年05月