ミサイル防衛予算35%増
8月31日、防衛庁は05年度予算の概算要求を決定しました。総額は4兆9335億円で、SACO関係費266億円、内閣官房の軍事偵察衛星関連経費699億円を含めると5兆300億円になります。 基本方針の第一には「弾道ミサイルによる攻撃への対応、ゲリラ・特殊部隊による攻撃への対応、不審船への対応」があげられています。次年度はミサイル防衛関連経費として1442億円を計上していますが、これは04年度予算の35%増となります。2隻目のイージス艦のミサイル防衛用の改修とスタンダードミサイル3の取得、2個目の地対空誘導弾システムの改修とパトリオットミサイル3の取得が含まれています。 イージス艦の改修は04年度予算で現在インド洋へ戦時派遣中の「こんごう」、05年度予算で「ちょうかい」(西日本新聞の報道)に施されるといいます。いずれも佐世保基地配備で、三菱長崎造船所が一手に引き受けるものと見られます。
BMDシステムの整備(1,432億円)
将来のBMDシステムに関する研究等(10億円)
また不審船対策として、海上自衛隊の護衛艦に高速艇(特別機動船)2隻分約5000万円が計上され、佐世保地方総監部の護衛艦に配備すると報道されています。現在、護衛艦に搭載されている内火艇の5倍の速度(約30ノット)で、09年度までに他の4つの地方隊にそれぞれ2隻ずつ計10隻が配備される予定です。その一方で海上自衛隊の護衛艦の発注が初めて見送られました。 |
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