今度は潜水艦「はやしお」
広報目的で長崎寄港

 8月3日、長崎港の松が枝埠頭に呉基地配備の「潜水艦はやしお」が接岸しました。長崎港への潜水艦の寄港は「はるしお」以来、2年ぶりとなります。7月18日には「護衛艦ゆうだち」が寄港したばかりです。今回も海上自衛艦の広報活動でした。3日は午後、4日と5日は午前・午後と計5回にわたって「特別公開」が行われました。前回と異なるのは手荷物を預けさせたこと、公開が5回にもわたったことです。

 「はやしお」は7月31日、8月1日に鹿児島湾で行われた佐世保地方隊の大規模な「訓練展示」を終えて呉基地に戻る途中で長崎港に寄港したものです。

 「展示訓練」は、海上自衛隊のデモンストレーションで、今回は「イージス艦ちょうかい」やインド洋へ戦時派遣された護衛艦、潜水艦、ミサイル艇など計19隻と航空機8機、隊員約1900名が参加しました。

 招待者や一般公募者約2000名は4隻の護衛艦に載せて4時間の航海。その間、他の護衛艦等の航行、Pー3Cの低空飛行、ヘリコプターのホバリング・発着艦、ミサイル艇の高速航行などが行われたようです。潜水艦「はやしお」と「あさしお」は水上航行。

 「展示訓練」の目的は「艦艇や航空機並びに隊員の訓練の状況を広く国民に知らせ、海上自衛隊の現状を正しく理解してもらうため」といいますが、例えばインド洋への戦時派遣の詳細は今日でも明らかにされていません。都合のいいところだけを示して「正しい理解」は得られないでしょう。

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