ハーパーズ・フェリーが
ウラジオストック寄港

 佐世保配備のドック型揚陸艦ハーパーズ・フェリーがロシアのウラジオストックに寄港したことを米海軍と海兵隊のホームページが伝えています。

 ハーパーズ・フェリーは横須賀配備のイージス巡洋艦カウペンスとともに7月3日にウラジオストックに5日間の予定で寄港しています。総勢は700名以上。

 今回の目的は両国間の軍人の仲間意識を築くことによって両国軍隊の関係を維持し高めることで(両国軍人は港でバーベキューをしながら独立記念日を祝ったそうです)、この訪問で一番重要なことは海兵隊と海軍がロシア軍人と会い、同じ希望と夢を共有できることを知ることだと記されています。

 ハーパーズ・フェリーはタイでの演習「コブラゴールド04」に参加後、シンガポールに寄港。6月11頃に沖縄ホワイトビーチに寄港した後、6月25日に佐世保に帰港しました。しかしすぐさま出港してホワイトビーチへ、6月29日に沖縄を出港してロシアに向かいました。(佐世保配備揚陸艦の動き

 米軍艦船のウラジオストック寄港は 1990年頃から毎年のように行われ、03年は佐世保配備のフォートマクヘンリーとノーフォーク配備のラッセン、02年はフォートマクヘンリーと横須賀配備のブルーリッジとチャンセラーズヴィル、00年にはカウペンスが寄港しました。

 ハーパーズ・フェリーは120名の海軍・海兵隊からなるウラジオストク訪問分遣隊として寄港。第7艦隊ホームページではハーパーズフェリーをエセックス遠征攻撃群に属すると紹介しています。またカウペンスはキティホーク空母攻撃群に属すると紹し、「Summer Pulse 2004」という米英ロの多国間演習の準備のために寄港したと記されています。これは7つの空母攻撃群が参加する大規模な演習のようです。

 世界的な米軍の再編成の一方で、米軍の演習の形態・内容も大きく変貌を遂げようとしています。