“ナイチンゲール”が退役 2003年の米軍の民間空港利用数が国土交通省のまとめた資料から明らかとなりました。ながさき平和委員会が情報開示請求によって入手したもの。昨年、米軍の使用した民間空港は21空港、計696回で、ここ20年で最小となりました。
空港別米軍機着陸回数(2003年)
これまで長崎空港の利用は300回前後でしたが昨年は3分の2の194回に激減。過去最低数となりましたが、それでも断トツの1位であることには変わりありません。
大きな減少は横田空軍基地を中心に定期運航をしていたC-9A患者輸送機ナイチンゲールの退役が原因と思われます。ナイチンゲールは横田基地を拠点に、米軍の厚木、岩国、三沢、嘉手納、アンダーセン(グアム)、烏山(韓国)の6基地と長崎空港に週2回の定期便として就航していました。 2003年9月25日、横田空軍基地の第374空輸航空団/第30航空医療搬送隊が廃止されました。所属していたナイチンゲールも退役となりました。しかし翌26日には、その任務を引き継ぐために沖縄の嘉手納空軍基地に第18航空医療搬送隊が発足しています。輸送にはKC-135ストラトタンカー、C-130ハーキュリーズ、C-141スターリフター、C-17グローブマスターなどがあてられる模様です。 一昨年、旭川空港は33回だったものが昨年はゼロに。逆に熊本空港が7回から44回に急増するなど民間空港は、日米地位協定を盾にして米軍の戦略的な必要に応じて使用されています。 いま国会で審議されている有事関連法案の一つ「特定公共施設等利用法」は、米軍が海外で戦争を始めた段階から米軍・自衛隊が空も海も道路も電波も優先使用できるようにするものです。今でさえ一方的な空港使用ですが、法律が通ったら民間機の飛行制限、強制移動、罰則の適用などがまかり通ってしまいます。なんとしても廃案に追い込みましょう。 |
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