有事法制に反対する長崎県連絡会では「日本人3名が人質」の報を受け、急きょ4月9日午後1時から鉄橋で宣伝行動を行いました。
朝からの緊急の呼びかけにもかかわらず、行動には30名近くの人が参加をし、「3人の命を救おう」「そのためにも、自衛隊は即時撤退を!」との訴えに足を止める人も多く、首相官邸宛のファックス番号を載せた署名用紙1000枚の配布と270筆の署名を集めることができました。
翌10日には、「戦争法」に反対する市民の会と有事法制に反対する県連絡会の共催で、15時から16時まで鉄橋での宣伝行動を行いました。ここでも「人質の救出と自衛隊の撤退を求める」内容のハガキを小泉首相へ提出する行動は行われ1時間で360を超える署名が集まりました。
11日朝、「犯人側が24時間以内に人質を解放」とのニュースを知り、家族のみなさんの喜びと安堵の声を聞き、思わず涙がこぼれました。その後、「撤退しなくてよかった」「テロリストに毅然とした態度をとったことは、国際的にも高く評価される」等の驚くべき報道も現れました。
しかし、事件発生から1週間が経ちましたが、いまだに人質は釈放されていません。政府や与党議員などから「危険情報を知りながら行くなら自分で責任を持て」という自己責任論が強調され、家族には嫌がらせが続いています。
新たに日本人2名の拉致のニュースも飛び込んできました。福田官房長官は「迷惑になることをすることは遺憾だ」と拉致された2人を批判しました。自衛隊のイラク派兵を行い、アメリカ追随の姿勢を世界中にさらけ出した今回の事件を見るとき、改めて自衛隊の即時撤退による救出を求め、多くの人たちと連携を広げながら行動を続けましょう。