米軍赤崎貯油所敷地内
返還前に県道が開通


新しく通行可能になった県道。奥の建物が医療用倉庫。
従来の県道は左側で大きくカーブしていた

 4月1日、佐世保市の米軍赤崎貯油所の敷地内に県道が開通しました。これは俵ケ浦日野線の県道拡幅工事にともなうもので、医療用倉庫前から現県道へ直線で抜ける約380メートルの区間です。医療用倉庫前も道路幅10メートルに拡幅されました。もともとこの地域は道路幅が狭く、カーブが多いため、俵ケ浦半島4800人の住民にとって、通勤や通学、生活道路としての県道の改良は十年来の懸案事項だったものです。

 2001年6月20日、日米合同委員会で赤崎貯油所の約13,500m2の土地の返還が合意され、新しい県道の建設が進められてきました。本来の返還は2005年4月1日で、米軍は当初、県道が完成しても防護フェンスや照明設備などの設置後でなければ県道は使用させないと主張してきました。しかし佐世保市のはたらきかけもあり、今年3月11日、日米合同委員会は正式返還に先立つ県道供用に合意しました。

 該当する土地約4200m2は日米地位協定第2条4項(a)として共同使用となります。