長崎港には客船がよく似合う


完成したダイヤモンド・プリンセス(向島岸壁2月25日)

 2月26日、長崎港で世界最大級の豪華客船ダイヤモンド・プリンセスの命名式がありました。三菱長崎造船所が建造。全長290メートル、高さ54メートル、船室数1339の巨大な「動くホテル」です。建造費は400億円〜500億円といわれています。
 最初のメキシコ・クルーズを皮切りに世界各国をめぐり、人々の交流を深めてくれることでしょう。5月には同型のサファイア・プリンセスも就航することになります。

 一方、三菱長崎造船所では護衛艦の建造、点検・修理を行なっています。この日もイージス艦を含む6隻の護衛艦の姿がありました。建造中の1隻を除いてすべてインド洋へ戦時派遣された軍艦です。最新のものは建造費640億円、イージス艦は1200億円で、ざっと見積もってこの6隻に4000億円が費やされています。壮大なむだ遣いのうえ、海外で武器を向けて威圧しています。

 長崎港には灰色の軍艦ではなく、白亜の客船の方がよく似合います。


6隻の護衛艦(2月25日)