米軍が佐世保基地立入を認める

 重油汚染土壌疑惑の取りざたされている米軍佐世保基地内へ2人の市議が立ち入りを求めた件で、米軍は最終的に立ち入りを認め、3月9日にも調査が行われることになりました。

 3月5日付けで佐世保基地司令部広報室から山下千秋市議(佐世保原水協理事長)宛に「基地視察の件」というファックスが届きました。内容は次のようなものでした。

  • 立入要請については現在中央レベルで検討している
  • 佐世保基地としては許可を前提で日程の調整をしたい
    • 3月9日または10日の午後5時半からでどうか
  • 形式的に外務省へ希望日をファックスしてほしい
  • 注意点
    • 市議2人のみで、マスコミの立入は認めない
    • 中での撮影禁止
    • 土壌サンプル採取の禁止

 その後、3月6日に郵便で佐世保基地司令官から立入を認める手紙が山下千秋さんのもとへ届きました。

  • 2月24日付けの書状(注:公開質問状のこと)に対して赤崎貯油所内への立入は許可された
  • 問題があるとされる土壌は日本政府の「施設改善計画」に伴って出たもので、防衛施設庁が検査を行なっている。疑問や問題があれば防衛施設庁へ
  • 基地立入に関する疑問、なぜ最初の立入申請が後に保留となったのかなどは在日米軍か外務省へ問い合わせてほしい

 2転3転ののち、地方議員が基地に立入することが可能となりました。大きな前進です。しかし「環境問題」を口実として日米合同委員会合意事項に反することが行われたこと対する在日米軍からの回答はありません。また合意を破った米軍に対して黙認している外務省の姿勢も問われています。