憲法をふみにじる
歴史的暴挙に抗議

 1月9日、石破防衛庁長官は陸上自衛隊先遣隊と航空自衛隊本隊のイラク派兵命令を下しました。戦後初めて戦闘地に重装備した地上軍が派兵されることになります。日本国憲法の根幹をふみにじる歴史的暴挙に断固抗議します。

 1月11日、400人の市民が参加し長崎市の魚の町公園(市民会館前広場)で「止めよう!イラクへの自衛隊派兵」市民集会が開かれました。この集会は、戦争法に反対する市民の会が呼びかけたもので、県平和運動センターや長崎地区労など、そして、県労連や新婦人・民医連などが加入している「有事法制に反対する県連絡会」も参加し、自衛隊のイラク派兵に反対する共同の集会となりました。
 市民の会の代表である舟越耿一さん(長崎大学教授)は、自衛隊のイラク派兵に反対することは「小泉首相がすすめている、テロに屈しない国づくりとしての有事法制や憲法改悪を許さないたたかい」と訴えました。また、集会参加を呼びかけるチラシをみて「戦争体験者として、いても立ってもいられない」として車椅子で参加した梅田訓子さん(80歳)は、軍国主義の教育を受け、女子挺身隊に志願した自らの経験を語り「軍国主義教育に流された苦しい時代を、いまの子供たちに味わわせたくない」と語りました。

 集会後の「ピースパレード」では、うたごえ協議会の反戦歌がとどろき、イラク派兵反対を大書したムシロ旗や、ブッシュ大統領や小泉首相を風刺したノボリなども登場、繁華街を通る多くの市民にアピールしました。また、集会の主催者より、派兵反対のだれでもができる行動として「白いリボンをつけよう」「3月20日は、イラク戦争開戦の日。『世界同時一斉アクション』に連帯し、午後2時に公会堂前広場で文字通りの市民大集会を実現しよう」、とよびかけられました。