この１年間、長崎港の三菱造船所に接岸した自衛艦は表のように延べ１５隻となりました。とくにインド洋へ戦時派遣された護衛艦は延べ９隻にのぼり、長崎港が海上自衛隊佐世保基地にとって不可欠な補完基地と化しています。と同時に北朝鮮の「脅威」に対抗するとした、高速ミサイル艇や弾道ミサイル防衛の点でも長崎港の軍事加担がいちだんと強まっています。2003年のウォッチング記録　最新情報

◎戦時派遣された護衛艦の点検・修理
　アメリカの戦争支援のために佐世保からインド洋へ戦時派遣された護衛艦すべてが入港したことになります。三菱造船所で修理・点検を受けてて戦地での傷をいやした軍艦は再び次の任務についていきます。

◎下関造船所で建造中の高速ミサイル艇も２隻
　三菱下関造船所で建造中の高速ミサイル艇の４番艦「くまたか」と５番艦「うみたか」が接岸しました。入港目的は試運転とミサイルの発射試験などといわれています。１月には６隻目の最終艦「しらたか」の入港が予定されています。

◎イージス艦の定期修理
　昨年のイージス艦「こんごう」の長期修理につづいて、今年は「ちょうかい」の修理が半年以上にも及びました。長崎造船所は、海上自衛隊が保有する全４隻のイージス艦に深くかかわっています。今後予定されているイージス艦のミサイル防衛用への改修工事を一手に引き受ける可能性が高いと思われます。

◎新造船も次々と
　３月に「たかなみ型」護衛艦の２番艦「おおなみ」が完成し、横須賀へ配備となりました。８月末には４番艦である「さざなみ」が香焼で進水し、現在は艤装工事に入っています。また新型イージス艦の受注も決定しました（2007年3月完成）。