米軍の事件・事故から市民を守れ
平和委員会などが市長に申し入れ

 佐世保基地の増強が進む中、米軍による事件・事故が多発しています。基地があるゆえ、市民生活が脅かされるーーこれが米軍基地の実態です。佐世保平和委員会などは地位協定の見直しを含め、真相究明などを佐世保市に申し入れました。


佐世保市長 光武 顕 様

米軍による事件・事故から市民の安全を守る申し入れ

2003年8月25日
原水爆禁止佐世保協議会  理事長 山下千秋
佐世保市平和委員会    会長  町田 勇
                 日本共産党北部地区委員会 委員長 中尾武憲

 18日に、米軍兵士が強盗致傷事件を引き起こしました。また米軍は、同日、SSK構内道路に「模擬弾」を落下させる事件も引き起こしました。最近、天神山トンネルで死亡事故に至る飲酒運転事件など、米軍と米軍兵士による、市民の安全を脅かす事件・事故が目立っています。95年の殺人未遂事件などを契機にあらためて綱紀粛正などを佐世保市長は強く米軍に求めてきました。それでも米軍による事件事故はたえることはありません。
 これら一連の出来事は、米軍基地増強がすすむなかで発生しています。米軍基地と米兵の存在は、佐世保市民の生命・財産を守るどころか、逆に安全を脅かしているだけではないのか、こうした批判が出ても仕方のない状況です。事件・事故を引き起こしても米軍と米軍兵士にはまったく反省が見られません。
 それでは佐世保市は、こうした事態のもとでどうするのか、ただ手をこまねいているだけなのか、そうではなくて、根絶のためにあらゆる努力を尽くすべきです。そうした立場から、すでに佐世保市が、直ちに米海軍基地に対して、綱紀粛正をあらためて強く申し入れをされるなどの行動を起こされたことに対し、敬意を表します。
 以下、私たちの提案を真剣に検討していただくように申し入れます。

申し入れ事項
 第一に、米軍への綱紀粛正申し入れに対する米軍の態度はどうだったのか。
 第二に、爆弾事件の真相はどうだったのか。米軍は「テロ訓練のために、模擬爆弾を使用した」といっている。テロ訓練を行ったのか、テロ訓練に模擬爆弾が使用されるのか、その内容を市当局は把握すべきではないのか。爆弾が必要とされること事態が市民の安全を脅かすことになるのではないのか。
 第三にイーズメント廃止に向けた働きかけを日本政府に求めるべきではないのか。
 第四に、地位協定見直しをするように政府に強く要請すべきではないか。